マクロ経済の基本は、需要と供給のバランスになります。
需要=ほしいと思う気持ちと購入できるだけの資本
供給=生産力と輸送力、管理力
経済学は、需要と供給の関係を学問の基本にしています。
インフレを例にとると、需要が旺盛ならばインフレになり、供給が多すぎるとデフレになります。
これはごく単純な話であり、根本的な話です。
これを認識しているが、議論として無視している議論が多くあります。
例えば、日本でハイパーインフレが起こると、脅している人がいますが、とんでもない暴論です。
今の日本で起こりうるのは、エネルギーとなる原材料が輸入できなくなるなどの、国家存亡の危機にでもならない限り、ひどいインフレになることはありません。
たかが現金を日銀が多く発行しただけで、円資産が暴落してハイパーインフレになるという暴論は、完全にオオカミ少年のたぐいの話で、自己の商売利益ののための話になります。
立派な立場にある人物がするべき話では全くありません。
日本における戦後のひどいインフレは、戦争による供給力の大幅な低減であり、戦争被害による需要の旺盛さがひどいインフレを招いたにすぎません。
その根本原因を無視する設定をして、戦争を起こしたからインフレになったというのは、経済学をまったくりかいしていない、または別の目的があっての話だということになります。
一例ですが、マクロ経済の基本は需要と供給のバランスであることを重々承知しておいてください。