国にとって最も大切なのは、供給力であると思っている。
様々なものを供給できる力を持つ国、
大量の供給ができる国、
継続して供給できる国、
品質の良いものを供給できる国、
そんな国が大国と呼ばれる。
需要がある限り、供給ができる、その状態がもっともよい。
インフレが発生するということは、何かが不足しているからである。
最近まで発生していたアメリカのインフレは、コロナの対策で多額の金額を、国民に配布したからだ。
そのため、国民の可処分所得=需要=買うことができる資産が増えて、物が不足し始めてインフレになった。
日本で最近起きたインフレは、コストプッシュインフレと呼ばれるもので、原油などの値上がりにより、原材料の値上がりが起こったからだ。
何かが足りなくなればインフレになる。
これは当然である。
その不足を補うのが供給力である。
日本にとってウイークポイントは、エネルギーである。
原子力発電を増やすことができない以上、原油エネルギーに頼るしかない。
その原油単価が上昇すれば、インフレになることは当然の話である。
再生可能エネルギーは、日本の必用量かすればものすごく足りない。
しかも安定していない。
瞬間停電も許さない日本の生産力からすれば、太陽発電などの電力は不安定で少なすぎるのである。
日本のエネルギーの供給力は貧弱である。
それをカバーするための原子力発電であったが、それも今ではどうしようもなくなった。
今後の日本は衰退するばかりである。
これからの電力では、日本で必要とする電力は供給できないからだ。
日本国内で供給できないとなれば、あとは輸入に頼るしかないが、そうなると政界情勢の大きな波に襲われ、少しのことで影響が大きくなる。
日本の供給力を維持するためには、原子力発電の復活、向上それしかそれしかないと思っている。
供給力を落とさないこと、それがまず日本のとって必要なことである。